2004/09/13(月) 文筆業,その2
 以前にも書いたが、ぼくはまだ『紙に』楽譜を書いている。作/編曲にコンピューターは使っていない。やっぱり『書く』のが面倒なんだよね。なので最近は編曲をたのまれるとよく「スコアだけかパート譜だけか、どっちがいい?」なんて訊く。アンサンブルなどだと、スコア書かないのは、よくあること。
 昔、オーケストラの仕事。リハの初日、演奏されなければならない2曲の楽譜が存在しないことが発覚。休憩時「これ、明日までにオーケストレーションしてきて! スコアなくていいから」と、ぼくにピアノ譜を差し出す指揮者。うげっ…。
 その夜、五線紙に曲の長さぶん小節線を引き、拍子記号、練習番号、リピートを書いてパートの数だけコピー。うちに帰りベッドの枕もとにベニアを置き、コピーした五線をぶわっと並べ、ビール片手に寝っ転がって書く書く。要はこの五線が全部、音符か休符で埋まればいいのだ。んで次の日、めでたく無事2曲完成と相成った。
 写譜の時、間違いに気づくこともあるから、ほんとうはスコアも書いたほうがいいんだけどね…。