2004/09/10(金) アンドレ・ギャニオン
 カナダの作曲家&ピアニスト、アンドレ・ギャニオン氏のCD“Piano Present”を買ってきた。注文してあったのだ。それを聴きながら、きょうは書いている。ほんとうにどの曲も美しく、メロディが心に染みてきて、癒される。
 仕事柄でもないが、今、10連装の車載チェンジャーにはクラシックとジャズとりまぜてトロンボーンのCDばかりが入れてある。でも、たまにはトロンボーンの出てこない音楽も聴きたいし、管楽器の出てこない曲が聴きたい時もある。
 たとえばフランス料理のシェフだって、毎日フランス料理ばかり食べているわけではないだろうし、もし毎日そればかり食べていたら、いくらなんでも嫌になるだろう。それが、まっとうな感覚というものだ。
 音楽を紡ぎ出すということを生業にしていると、どうしても演奏者的な見方で音楽を聴いたり考えたり、分析したりしがち。でも、理屈や知識や分析ではなく、心で音楽を聴いて、楽しんだり感動したりできる、そんな感覚をいつまでも失わずにいたいと、ぼくは思う。それがなければ、音楽なんてやる価値がないとすら思う。