2004/08/18(水) 読書感想文(教育論ふたたび)
 一昨日買ってきた『ディープラヴ』を読んだ。実は以前ここで話題にした、某大学の社会情報学教授が『こんなものの配信が受けられるから携帯電話は危険』などとのたまった『こんなもの』が、この『ディープラヴ』である(8/7,8の日記参照)。
 悲しい物語。こんなことを書くとディープラヴファンに怒られるが、かなり露骨な表現はあるし、ストーリーの描き方に稚拙なところもある。でも、子どもに読ませるものじゃない、って言ってしまうのはどうかと思う。読書感想文の題材に選ぶという子もいるそうだが、べつにそれもいいんじゃないかと思う。読んだそれぞれが、それぞれに受け止めればいい。
 しあわせって何? 人はなんのために生きるの? そんなことの答え、簡単に見つかるものではないし、大人が教えてくれるものでもない。少なくとも『携帯電話は危険…』なんて短絡的なことを言う大人には、絶対に教えられないだろう。
 そして、読んだ人がそんなことを考え始めるきっかけになれば、それもまたいいんじゃないかとも思う。