2004/06/04(金) 現代版コミュニケーション
佐世保で小学生が同級生をナイフで斬りつけた事件、ネット掲示板での中傷が引き金になったとニュースで知った。
パソコン、携帯、メールに掲示板。今の社会はネットに依存している。メールやネットでのコミュニケーションはとても便利だ。なんといってもラクで手軽だし、精神的にもエネルギーを使わなくてすむ。たとえば、ベッドでウトウトしながらでもメールが打てちゃうのだ。
だからこんなに普及したのだろうけど、なにしろ文字、文章しかない。表情、身振り、声のトーンなど、コミュニケーションの要素としてとても大切なモノが、そこにはない。だから逆にラクなのだろう。それが現代のコミュニケーションなのかもしれない。
しかし文章だけだと、送り手が意図したのと違うイメージで伝わってしまうことだってあるだろうし、またそれを逆手にとって、ネットでちょっと違う自分を演じる、なんてこともあるかもしれない。
ネットは、人の心を傷つけることもある。逆に、心の支えになることだってある。相対しているのは文字や画面やキーボードだけど、その向こうにはちゃんと血の通った人間がいるんだってことを、忘れないようにしたい。