2004/05/02(日) 音楽の…
新しい年度が始まり、学校は新入生がそろそろなじむ頃だ。以前ある人をインタビューした時にも出た話だが、せっかく学校の吹奏楽などで楽器を手にしても、卒業して上の学校に行くと音楽をやめてしまう子が多い。とっても残念なことだと思う。
理由はいろいろあるのだろうが、ほんとうの音楽の喜びや、楽器を演奏する楽しみを体験できなかったからなのでは…? という話も出た。だからやめてしまうのだ、と。
以前聞いた話だが、ある名門中学校吹奏楽部。大会ではすばらしい成績をおさめているのだが、その練習はきびしく、“あんなつらいことはもうやりたくない”と、高校に行くとやめてしまう子が多いのだそうだ。
それが本当なら、もしかしたらその子たちにとっては、“音楽は苦しいもの”“楽器はつらいもの”っていう体験だけが残っているのかもしれない。
もしそうだとすれば、結果を残しても本末転倒。ばかばかしい話だと思う。音楽の喜びを味わえないのなら、いくら大会ですばらしい結果を残そうが、なんの意味もない。でも、かといって、もちろんただの“馴れ合い”ではダメなのだけどね…。